赤井先輩が何気なく言った言葉に、スプーンを動かす手が止まった。 遠藤先輩の好みの女の子……。 き、気になる……。 「どういう人が好みなんですか?」 身を乗り出して興味津々な様子でたずねる心ちゃん。 遠藤先輩の返事に、わたしも耳を傾ける。 「人としてまともな子」 淡々とそう言って、からあげを口に含む遠藤先輩。