先輩、笑ってたけど絶対に怒ってる。 わたしのこと嫌な子だなって思ってる。 ……辛いな。 自己嫌悪に悩まされながら待っていると、遠藤先輩がトイレから出てきた。 グレーとブルーのタータンチェックのズボン。 それについてしまっていた茶色のシミは綺麗に消えていた。 そのことにほんの少しだけ安堵する。 「先輩っ、本当にごめんなさいっ……」 頭を下げると、なぜか先輩はわたしの頭を優しくなでた。