[完結]甘やかし王子様が離してくれません。




「大丈夫だから。そんな真っ青にならないで」



そう言って遠藤先輩は立ち上がり、わたしの肩を押して部屋から出た。

ドアを閉めるとき、「ごめんけど、テーブルの上片付けといて」と部屋の中にいるみんなに言った。



「えっいいです!!わたしがします!!受付の人から布巾もらって……」



『もらってきます』。そう言いかけたら遠藤先輩に歌うように一番に指名していた先輩が何かを持って上にかかげた。



「布巾ならここにあるから平気!!」




「……さっき、あいつも飲み物ちょっとこぼしたんだよ」




遠藤先輩はそう言って小さく笑った。