心ちゃんから聞いていた、遠藤先輩がテニス部だったっていう話すっかり忘れてたよ。 「唯衣ーっ歌えー!!」 突然マイクを持った綺麗な女子の先輩がそう叫んだ。 その叫びに乗るように、部屋の中にいる人たちが遠藤先輩に歌うようにうながす。 ……先輩、嫌そうな顔してるなぁ。 苦笑しながら、飲み物を飲もうとテーブルに置いたコップを取ろうとした時だった。 ――――ガチャンッ 左ひじが、ぶつかった。