「あっちは俺に気付いてなかったけどね。俺、分かれ道までふたりの後ろを付けるように歩いてきてたから」 な、なるほど……。 それで、一体ふたりはどうなったんだろう。 「真琴ね、右手に薔薇の花束もって左手で犬居と手つないでた」 「それって……!!」 隠し切れない喜びを、笑顔で前面に押し出しながら思わず唯衣先輩の手をとると。 先輩は大きくうなずいた。 「犬居、頑張ったみたいだね」