わたしの大事なもの? それって、もしかして……。 「ゆっ、唯衣先輩は渡しませんよ……?」 そう言うと、水を飲んでいた唯衣先輩は大きく咳き込んだ。 「ゴホッゲホッ……絶対違うでしょ!!ゴホッ!!」 「うん違う違う。そういう愛の形もあると思うけど、俺が好きなのは女の子」 女の子で、わたしにとって大事な人。 一番に思い浮かんだ人は優しいあの子。