「なんか余裕綽々でムカツクなぁ。……まあ、いい奴だと思うよ」 「ですよね!!花絵先輩みたいな人になりたいです」 憧れの存在だ。 かっこよくて優しくて綺麗で。 花絵先輩みたいな人になれたら、来年後輩ができた時に慕ってもらえるかな。 ……そもそも、帰宅部のわたしに後輩と関わる機会があるのかな。 そんなことを考えていると、先輩はわたしの手を引いて歩き出しながら言った。 「…前も同じこと聞いたし、前も同じこと言ったと思うけどさ、別に花絵みたいにならなくていいよ」