「ビックリしたけど、嬉しかったんです。先輩が電話で『好き』って言ってくれたこと。だから携帯落としちゃったんです」 「……え?」 一歩、また一歩。 確実に歩を進めていきようやく先輩の目の前に立つことが出来た。 やっと、追いつくことが出来た。 「ドジでマヌケで鈍感で……ごめんなさい。先輩の気持ちに追いつくまで時間がかかってごめんなさい」 そう言って、ペコリと小さく頭を下げる。 すると下げたままの頭を先輩がなでてくれた。