「ところでなんでタオルなんか握りしめてるの?」 「ああ、そうだ!!黒板消し落としたのわたしなんです!!ごめんなさい!!」 そう言ってわたしはもう一度頭を下げてから、先輩のチョークの粉がついた頭にタオルをふわりとかぶせた。 遠藤先輩はパチパチと瞬きをしながら棒立ちになっている。 ぐっと背伸びをして、わたしはタオルで先輩の頭を拭く。 これで少しはマシになればいいけど……。 そう思った時だった。 つま先立ちで不安定だったバランスを崩してしまった。