[完結]甘やかし王子様が離してくれません。




「唯衣さ……遠藤先輩……」



「今、“唯衣様”って言いかけよね。誰かに俺の噂聞いた?」



とっさに言いかえたけど、バレちゃったみたい。

なんか、ほんのちょっぴり罪悪感を感じる。



「……ごめんなさい」



謝ると遠藤先輩はひょいと肩をすくめて笑って言った。



「謝るほどのことじゃないのに。もう、樣付けされたあだ名に慣れちゃったし」



そしてわたしが握りしめるタオルを指さして首をかしげた。