[完結]甘やかし王子様が離してくれません。




……この人の声、わたし割と最近聞いた。


多分、数時間前に……。

散々迷惑かけたにも関わらず優しく笑ってくれた人の声だ。



まさか!!と思ってバッと顔を上げると、わたしの前にいた人が目に入った。



無造作にセットされた、ブラウンカラーの髪の毛。



左右整ったアーモンド形の目。

スラリと通った鼻筋。

薄い唇。



今朝、わたしが多大な迷惑をおかけしたその人だった。