頭にふっと浮かんだ遠藤先輩の笑顔を、首を軽く振ることでふりはらった。 ……今ごろ、先輩は何してるんだろう。 もしかしたら、花絵先輩と笑い合ってるかもしれない。 そう思うと無性に泣きたくなった。 「……とまあ、話の流れはこのくらいにして」 そう言って先生は黒板に白いチョークで文字を書き始めた。 「……43ページ2行目にある『え得まじかりける』の口語訳と訳す時のポイントを説明します」 パラパラとノートをめくって、何も書かれていない白紙のページを出す。