[完結]甘やかし王子様が離してくれません。




確かにわたしの耳に届いた。


花絵先輩の、遠藤先輩への想いが。



「頭、あげてください」



そう言ったわたしの声にこたえて頭を上げた花絵先輩は、瞳に涙をためていた。



……本気で好きなんですね、遠藤先輩のことが。

わたしと同じように。
もしかしたら、わたし以上に。



「……花絵先輩、手離すもなにもないです。遠藤先輩はわたしのものじゃありませんから」