「あはははっ、おま、そそっかしすぎだろ!!…ゲェッホゲェッホ!!」 思いきり笑って、思いきり息を吸った四ノ宮君。 息と一緒にチョークの粉も思いきり吸ってしまったらしい。 大きく咳き込んだ彼に驚いた、その時だった。 わたしの手から、黒板消しが離れた。 「あ―――っ、待って!!」 窓から身を乗り出して腕を伸ばした時にはもうすでに手遅れだった。 重力に逆らうことなく黒板消しは地面に向かって落ちていく。