[完結]甘やかし王子様が離してくれません。




そう言うと、空気がビシッと凍り付いた。



赤井先輩は「あー」と言いながら目を泳がせる。



「それはまた、修羅場に遭遇したみたいで……」


「……ましろ、大丈夫?」



投げかけられた、わたしを心配する心ちゃんの言葉に大きくうなずいた。

大丈夫、大丈夫だよ。


このくらいのことで折れちゃだめだ。



きっと……きっと、花絵先輩はわたしの何倍もつらい思いをしてきたんだ。