[完結]甘やかし王子様が離してくれません。




「……おじいちゃんが亡くなって、泣きじゃくってたあたしをずっと抱きしめてくれてたこと」



「もう、忘れて」



「一緒に水族館行って、そこで初めてキスしたことも」



「いいから!!」



先輩のほんの少し大きな声が空気を震わせた。



「唯衣と一緒に笑い合ってた日のこと、思い出したらすごくすごく恋しくなって……」



涙声がまざった、花絵先輩の言葉。


……ああ、痛い。