[完結]甘やかし王子様が離してくれません。




とことことことこ。



マイペースに歩いて、ひょいと体育館の裏をのぞいた時だった。




「好きなの」




そんな言葉が聞こえてきた。


慌てて顔をひっこめて、体育館の壁に背中をぴたりとくっつける。



一瞬だったけど、確かに見えた。


遠藤先輩と、遠藤先輩の前にいる花絵先輩が……。



さっきの『好きなの』っていう言葉は間違いなく花絵先輩が発したもの。