“すき”




……ああ、多分もう無理だ。


踏みとどまりたくてもとどまれない。
そんなところまでわたしは来てしまっている。



きっと、これが恋。
わたしの初恋。



「ましろ?いきなり黙り込んでどうしたの」



肩越しにわたしを見て、わたしの名前を呼ぶ先輩に、わたしは笑って言う。