「……先輩、クレープ食べましょう!!生ハムのクレープ美味しいんですよ」



「お前、そこはいちごとか生クリームとか言おうよ」



クスリと笑う遠藤先輩。

すると、先輩はおもむろにわたしの右手を握った。



「ま、そういうところも好きだけどね」



わたしの手を引いて歩く遠藤先輩。




その横顔を見つめていると、胸いっぱいにひとつの気持ちが広がった。