[完結]甘やかし王子様が離してくれません。




先輩はポツリとそうつぶやき、わたしの手首をつかんだ。



「早く行こう。俺、見世物になるつもりないから」



その、周りの人にも聞こえるように言われた言葉で思い出した。

『親しい人以外には塩対応』


遠藤先輩のことを話してくれた心ちゃんがそう言っていたのを。



……初めて、それも事実なんだなって感じた。



「……先輩、わたしすごく楽しみにしてたんですよ」



そう明るく言って、わたしは先輩の隣を歩きだした。