「麻野さん!行くよ!」

俺は麻野の手をとって走った。

これ以上 あそこにいると限りがない。

「そうじはどこでも、いいから…
あっ、中庭なら人があまりいないかな…。」

2人で中庭まで走ってきた。

「麻野さん…、大丈夫?急にごめんね…。」

「……ハァ…ハァ…。」

うん。無言だけど息はきれてるみたいなのね。