仮に君と恋をしたなら





「ちょっと待って!」

「山田、今日は大人しくここにいろ。様子ちょいちょい見来るし、弁当もここか外出たとこで食おうぜ」



真山は私の両肩を強く押さえた。



「何言って…そんなの嫌。私なら大丈夫だから、クラスにも委員にも迷惑かけたくないし」



高熱出ようが意地でも倒れないから、そんな除け者参加みたいな体育祭はイヤだ。そんなこと言わないでよ、真山。



「任せろ!山田の分も俺が頑張るから、ここで応援しててくれよ」



私の分って、真山男子だし女子の代役出来ないじゃん。体育祭委員が美化委員もなんて出来ないじゃん。無理じゃん。

ダメだ、真山に今何を言っても体育祭へ参加させてくれなさそう。ここは一旦、大人しく真山の言う通りに保健室でお世話になっておいて、しれっと抜け出そう。



「…わかった」

「よし」



良しじゃないよ。真山、心配しすぎだよ。熱や風邪なんて以前も何度かあったし、体育祭の時ではなかったけど。その時は、多少の無茶とか見逃してくれたのに。これも恋人ごっこの上での扱いの差なの?ちょっと不自由だな。



「山田、何々出るんだった?」



代役探しか。私は出場予定のものを答えた。