仮に君と恋をしたなら




「おい!熱何度だ?」

「36…」

「本当は?」



口調は優しいけど目が怖い。



「...37」

「度何分」

「8」

「ほぼ38度だな。家で大人しく…」



強制送還…嫌だ!




「お願い!大丈夫だから!!行かせて、ケホッ」

「咳してるくせに何が大丈夫だよ」

「お弁当…作ったから」

「…な、しんどいくせに何やってんだよ!そんなのいつでもいいだろ」



あ、真山怒ってる。何で、せっかく作ったんだからもうちょっと褒めてくれたっていいじゃないない。真山が嬉しいって言ってくれたから、頑張りたいと思ったんじゃん。



「頑張って作ったら嬉しいって言った…」

「え…でもそれ、今じゃないだろ!無理して倒れたらどうすんだよ。心配して言ってんだけど」

「今だよ」

「は?何で…」



そんなの、分からない。でも、今じゃなきゃいけないような気がした。



「今なの!今日食べてほしい。いらないなら小宮にあげるからいいよ」

「何で小宮が出てくるんだよ。俺に作ってくれたんだろ?それを小宮にやるな、俺にくれよ」

「あげる!だから、そんな怒んないでよ…」



真山と言い合いとか揉め事とかしたくないのに、今まで何だって解り合えたのに、どうしてうまくいかないんだろう。