仮に君と恋をしたなら




榊の声に反応して我に返る真山。



「お、おう。おつかれ」

「今さっき、大塚さんと会って、なんか様子おかしかったんだけど…どうかしたの?何か知ってる?」

「さ、さぁ…?」

「日誌は私が書くから!って言ってたのに。ま、全然良いけど」



榊は自分の席で日誌を広げて書き出した。



「山田は?」

「山田さん?もうすぐ来ると思うよ。隣のクラスの男子と仲良く話してたけど」

「そ、そっか」

「あ。そう言えば付き合ってるんだっけ?!ごめん」

「いや」



榊は日誌を書いていた手を止め、真山の方を向いて謝った。すぐあとに、実都が教室へ入ってきた。



「真山、ゴメン。待たせて」

「おー。体調は?」

「心配しすぎ、大丈夫だって」



本当は階段かなり辛かったけど。



私たちは榊に戸締まりを任せて教室を出た。帰り道、明日の話をしながら帰っていたけど、真山はほとんど上の空だった。