「実都もあんまり隙見せちゃダメだよ。こういうしつこいタイプの前では」
「悠!ごめん、小宮」
「いや、」
「悠はこれから部活?紫は?」
とにかく、ここで3人で居るのは誰も居心地がよくない。早く、委員会に行こう。
「帰った。今日は部活ないけど、私は日直。今、日誌取りに行ってた」
「そっか、おつかれ。じゃ、私ら委員会だから」
何とかその場を凌げて…はいないかもしれないが、離れることはできた。
「俺、あの子に嫌われてる…?」
「え、あ…いや…心配症なんだよ。悠は。多分嫌われてはいないと思う」
敵視はしてるように見えるけど。
「そっか。でも、見透かされてる。隙あらばつけ入りたいしね、俺」
「え…」
時々、こういうのが降ってくる。胸が跳ねるような感覚。反応に困る。上手く言葉を返せない。
「そんな、隙とかないし!もう、早く行こ」
私は急いで委員会のある空き教室へと向かった。


