現実に戻るとき

昔から走るのが好きだった芹那は、部活も迷わず陸上部に入った。

長距離の練習はきつかったけれど、タイムを更新する度に、喜びを感じた。

中学2年生の夏

芹那は地区予選を好タイムで走り、県大会への出場を決めた。種目はもちろん、3000メートルだ。

「芹那、頑張ってね!」「最後までフォームを崩すなよ!」「先輩、応援してます!!」

たくさんのひとに声をかけられ、緊張もほぐれた。