ひとつの輝き


あっ! 

先輩だ。 

そう思いすぐに龍斗先輩を見ると痛々しそうに何度も唾を吐いていた。 


あたしの体は今まで以上に震えがきた。 




しばらくして

「警察よんだよー」

と遠くのほうから女の叫び声がした。 

振り返ると誰かが走ってくるのが見えた。 


……里佳さん。 


あたしはホッとし、目から涙が零れていた。 



小沢は舌打ちをし「捕まるぞ」と声をあげて、この場から離れた。 


あたしは目眩がし、その場に座り込んだ。 


だけどハッと我に返り龍斗先輩を見た。 


…生きてるよね? 


さっきまでの出来事が蘇り頭に激痛が走った。 


地面に横向けになっている龍斗先輩は一言呟いた。 

「いって…」