前の2人は腹と頬を押さえながら立ち上がり、一人の男が口を開いた。
「葉山…お前やんなかったら俺は遠慮なくやらせてもらう」
そう言って、あたしを突飛ばし「おらぁ!」と掛け声とともに龍斗先輩を何度も殴りつけた。
何なんだよ…こいつら。
「まずっ」
そう言って龍斗先輩は唾を吐き捨てる。
赤色に染まる血は口から次々にでてくる。
「もーやめてよ!お願いだからやめてって」
あたしが叫ぶと小沢と言う男は笑みを溢し「あんたは俺だろ」と耳の横で呟いた。
「は?何であんたなんだよ」
「こっち来いよ」
「いやっ」
引っ張られる力は半端じゃない…
痛いって…
「小沢…やめろ!」
あたしの頭の中にパッと龍斗先輩の苦しそうな声が飛び込んできた。



