佐竹亨は所持金五万円。

借金こそないものの一位の人間とは雲泥の差だ。

マップを見たところまだ三分の一ほどしか来ていない。

早いプレーヤーは半分ぐらい進んでいる。

焦りから思わず翔に電話して仲間に入れてもらったが、自分が信じられていないのは明らかだった。

「どうやったら信用してもらえるんだろう……ねえ、アフェインさん」

亨は二マス先にいるアフェインに話しかけた。