奏side

今日は世界No.1〜10の財閥のパーティがある。

そこであさとちゃんと話そうと思う。

「そう、何緊張してるんだ?着いたぞ」

父さんに話しかけられるまであさのことを考えていたらしい。

俺らしくないな。

駄目だとしても当たって砕けるか。

奏「少し話してくる」

「分かった。頑張れよ」

どうやら父さんには全部お見通しらしい。

探しに行くか。




奏「あさ!」

愛「そう?」

奏「話いいか?」

愛「いいよ」

話をするために裏庭にきた。

奏「あさがイジメにあってたのに気付かなくてごめん」

愛「そうが謝る必要なんかないよ。
ただ、あたしの心が弱かっただけ」

なんでお前は自分のことを責めるんだよ。

奏「ちがう!お前は悪くない。
だから、もう自分のことを責めるな。
俺はお前の笑ってる顔が好きなんだよ!」

愛「え?」

あ、勢いが有り余って思わず好きって言ってしまった。

こうなったら言うしかないな。

奏「ずっとお前のことが好きなんだよ。
俺と付き合ってくれ!」

愛「…」

やっぱり俺なんかじゃ無理だよな。

諦めるしかないか。

奏「さっきの忘れて。
気にしなくていいから」

愛「待って!」

あさに振られたと思ってその場から逃げようとしたら服の袖を掴まれた。

愛「あたしもずっとそうのこと好きだったの。
あたしで良ければ付き合ってください!」

フッ。

相変わらずあさは天然だな。

奏「あたしで良ければじゃない。
お前じゃないとダメなんだ」

そう言って優しくキスをした。

奏sideend