空「外涼しいね」

海「あぁ。
姉ちゃん今までごめん!」

空「え?」

海「あの頃の俺は誰かのせいにしないともたなかったんだ。
そのせいで姉ちゃんを傷つけてごめん」

空「うみは悪くないよ。
悪いのはあたしなんだから謝らなくていいんだよ」

ほらまた自分のせいにしてる。

あ、唇噛んでる。

気づいてないと思うけど、この癖は泣くのを我慢してるときやるよね。

海「本当にごめんな。
これからは姉ちゃんのことを支えたい。
無理だと思うけど家にも戻りたい」

空「ふふ、ありがとうね。
おかえり、うみ」

そう言って姉ちゃんは静かに涙を流した。

もう泣いてほしくなくて姉ちゃんを抱きしめた。

空「ずっとうみと話したかった。
また、姉ちゃんって呼んでほしかった。
だけど、あたしがお母さんたちを殺しちゃったからこんなこと願ったらダメだと思ってた」

海「そんな訳ないだろ」

泣きながら弱音を吐く姉ちゃんは小さく見えた。

こんな風にさせたのは俺のせいだな。

本当にごめんな。

これからは俺が守るからな。

空「ごめんね。もう大丈夫だよ」

たくさん泣いて落ち着いたらしい。

ピコンッ

誰からだ?


じ 神代 怜

(お菓子のところに来れるか?)

れんからか。

あ!いいこと思いついた!

海「姉ちゃん!ちょっと着いてきて!」

空「え?ちょっと待って」

そう言ってる姉ちゃんを無視して手を引いてれんの所に走っていった。

空海sideend