一番星


「あの星を見ながら、真っ直ぐ進むんだ。
そうしたら帰れるから。」


手から温もりが離れようとする。

私はその手を、ギュッと握った。



「お願い。行かないで」


頭をなでて、繋いだ手を離す。


「大丈夫。また会える。」


そう言って

暗闇の中に消えていった。