徹はスッと走っていった。
皆の方を見てみると、ワクワクしているのが顔に出ている。

そりゃ、徹を見ても叫んだりしないから周りの子達と違うってわかったらワクワクするか。
私も少しドキドキしてるし。

女友達なんて指で数えれるくらいしかいない。


と、考えているうちにバンッとドアを開ける大きな音が聞こえた。

「ハァ…ハァ……。連れて…きた」
息切れが激しいほど走ったみたい。

「大丈夫?」
高峯さんも徹に引っ張られ走ったんだろう。
息切れをしている。
徹は彼女の腕を掴んだままだし。


「う…うん…。ふう…。ありがとう!」
か、可愛い。笑った顔は綺麗より可愛いだった。