あたしからもお願いすればリーダーも手を貸すことを了承してくれるだろう

「この話はここまでだ。最近は、どうだ?」

『問題ないよ』

そう言えばあたしの顔をしっかり見て

「でも、あまり寝てないだろう?」

あ、しまった…

いつもなら、寝てないことを隠すためにメイクしてるんだけど、今日は誰にも会う予定なかったから、してなかったのだ…

あたしが、黙ったままでいるのを肯定と受け取り

「ついでに、そんなに食事も摂っていないのだろう?」

さらに、追い詰められた

『寝れないのは少し仕事が立て込んでいるから、ただそれだけの事…いつもの事だよ…』

Tigerの仕事も今してるし、來一の仕事もあたしに回すように言ってあるから

「お前の仕事について口出しするつもりはないが、食事を摂っていない事には口出しさせてもらうぞ」

やっぱり食事のことについては言ってきたか…

『最近はみなくんのところで食べてるよ、前よりは食べるようになってるよ!』

これは、本当の事だ

前は食べる事に興味がなく食べずに仕事に打ち込んでいて1週間過ぎていたことに気づかなかったくらいだったのだから

「それでも、あまり食事を摂っていないだろう?今日は何も食べてないんだろう?」

父さんがキッチンの方を見たので、料理した痕跡がないのでそう言ったのだろう

確か今日は朝から仕事してたんだった…

起きてからすぐに仕事してたから、食事の事を忘れてた

『今日は少しでも仕事を終わらせたくて…』

最近白龍の倉庫で過ごす事が多くなり、仕事が出来ないのだ

「何か作ってやろう」

そう言って立ち上がりキッチンへ向かった

冷蔵庫を見て

「とりあえず、作り置きは作っているようだな…」

材料を買うのはいいけど、みなくんのとこでほぼ食事しているから食材を無駄にしてしまうことがあったので、とりあえず、いくつかの作り置きは、作ってある

「何か作るついでにもう少し作り置きを作っておいてやろう」

そう言って冷蔵庫から食材を取り出す

『父さんって料理出来るの?』

今まで見たことない

「そりゃ、出来るさ!普段は作ってる暇がないだけで暇があればたまに作ってるよ!簡単なやつだけどなー!」

へぇ、それは知らなかったな…

『まぁ、母さんが料理のセンスないもんね…』

そうだ、母さんは料理センスが死滅している

「まぁな、手先は器用なくせして料理だけはダメだな…」

あたしが組で着ている服を作ってくれるくらい器用なのに料理を作らせたら兵器が出来ている