みなくんは、あたしの不安そうな表情を見逃さなかった…

言いかけた言葉をやめて

「後はまた、紘が話したくなったらでいいよ!話したくねぇんだろ?」

やっぱり、顔に出てたかな?

『ごめん、全てを話す勇気が今はないの…』

みなくんは、立ち上がり

「いいよ、話したくなったらで!でも、これだけは、覚えとけ!俺はいつでもお前の味方だから!なっ!」

頭を撫でて言ってくれた…

あたしは、頷いた

やっぱりみなくんは、分かってくれる

「今日けいは、まなねぇの仕事に付いてってるから、いなくてよかったな…けいには、言わない方がいいだろうしな…」

そうだろうね…

けいちゃんは未だに組関係には恐れを感じているだろう

天龍会の事はたっくんとみなくん、後は父さん、母さんくらいにしか、今は教えない方がいいだろう…