――1年A組の教室内

「注文いいですかー?巫女さーん!」

『はーい!すぐにお伺い致しまーす!』

何故女性客から呼ばれるのだ…

そこに暇してる奴らがいるんだから

「ご注文お伺いしますよ、姫!」

王子服に着替え客の対応をしているしゅう

「あー、あの巫女さんに注文してもいいかな?」

しゅうの対応にも動じない女性達

おいおい、あたしは1人しか居ないんだから暇してる奴らに言えよ!

心の中ではそう思いつつも口には出せず営業スマイルで決まりゼリフのように

『ご注文お伺いいたします!お姉さま方!』

『かしこまりました!お姉さま方!』

このセリフを繰り返している

「百合ちゃん!指名入ったよー!」

またかよ!

『はーい!』

男性客から指名を受けるのは分かる

女子はあたししかいないから

なのに、何故女性客から指名を受けるんだよ!

『いらっしゃいませ!お姉さま方!』

席に案内して挨拶をする

「きゃー!かわいいー!」

「ねぇ!もう1回、お姉様って呼んでみてー!」

はぁ、このセリフ聞くの何度目だよ

『お姉様!』

営業スマイルを見せると客の女性客は悲鳴をあげる

「やばーい!お姉様って呼ばれちゃったー♡」

「女の子なのにヤバいー!」

「ヤバいよねー!同性に萌えるかとかー!」

いやいや、ヤバいのは貴方達だよ

同性にときめいてどうすんのさ…