アキはメールを読む


「アキ、元気ですか
僕の事はまだ覚えていますか
もう1度、アキに逢いたいです
一志」



アキは呆然と携帯を見つめていた…



タバコの灰が落ちて、慌ててタバコを消した



『一志…』



3年前、アキの前から去って行った彼…



この3年 忘れようとしてきた彼…



『どうして…、今になって…』



そんな言葉が思わず出てしまう…



「ごめん、遅くなって」



そう言って現れたのはアキラだった



アキは慌てて携帯をバッグにしまった…



『あ…、うん…
仕事忙しいんでしょ』



アキラはアキの向かいの席に座った



「今、人が居なくて抱えてる仕事多いんだ」



アキラはそう言って、グラスの水を一気に飲み干した