古田に逢えないまま、数日が過ぎ、アキはいつもの様に仕事をしていた。
今日はプロジェクト最後の日…。
古田はいまだに出社していない…。
古田の抜けた穴を埋めるのは大変だったが、何とかプレゼンまでこぎつけた。
「星川さん、用意は出来ましたか」
『はい』
今日のプレゼンは古田がするはずだった…。
「じゃあ、行きましょうか」
『はい、課長』
古田の代役で、アキがプレゼンをする事になった。
『ゆい…、どうしょう…緊張して手が震えて来た』
「アキ、落ち着きなよ。らしくないな…」
『だって…
昨日いきなり言われて、心の準備が出来てないんだもん…』
と弱気な事を言っているアキ…。