ゆいは眠そうに目をこすっている。



『ご飯出来てるから起きて来てよ』



アキはそう言って寝室を出た。



「いつものアキに戻ったみたい」



ゆいは起き上がり、ニコニコしながらリビングに向かう。



「アキ、随分早起きだね。
朝ご飯まで作っちゃって」


と言いながら、ゆいはテーブルの上を見る。



「うッひょー!美味しそう。
まさに日本の食卓だね」



何て言いながら、ちょこっとつまみ食い。



『夢で目が覚めちゃって。
昨日はゆいがご飯を作ってくれたから、今日は私が頑張りました』



ゆいはソファーに座っていた、アキの隣に座った。



「いつものアキがやっぱりいいね」


とアキの顔を覗き込んだゆいは笑顔だった。



『さっ、ご飯食べよう。お腹空いたよ』



「うん、食べる!」



二人は朝食を食べ始めた。