「その条件がのめるなら、経営は引き継ぐと
その条件とは、海外でのボランティア活動だそうだ
恵まれない人達のために、自分の出来る事をしてこいと…」
『海外でボランティア…
それと私との別れとどう関係してるの』
「アキちゃんのためだよ
海外に連れて行く訳には行かない
待ってろとも言えない
それだったら、別れて行った方がアキちゃんのため、そう考えた。
だから一志は、アキちゃんに好きな人が出来たなんて嘘を言ったんだ。
そうすれば、自分の事を忘れてくれると思ったんだ、一志は…。
実はね、一志はアキちゃんとの結婚を考えていたんだ
でも、父親の会社もほおっておく事も出来なかった
だから、アキちゃんの事は諦めて、一志は向こうに行った
これが俺が知ってる話の全部だよ」
目の前が真っ白になった…