好きなひとへ。

ドラマが終わると、再び携帯を開く。

君のLINEを開いて、

『ドラマ、終わったね』

なんて打ったりして。

『おう』
『今回も良かったね』

返ってきた返事を見て、私はひとりでにやけちゃう。
だって嬉しくて。

君と、あのシーンが良かったとか、あのシーンは意味が分からないとか、何でもないことをしばらく話す。

君の指先で打たれたメッセージが、私に届いていることが幸せで、泣きそうになる。

でも、その指先は、違う女の子へのメッセージも打つんだなぁと思うと、ちょっぴり複雑で、胸が苦しい。

嬉しさと、寂しさが混ざったような気持ちで、私はいつも眠りにつく。