その灯火が消えるまで


「……は?! なんで俺?!」

「だって貴也、クラスみんなの遊び、初めてじゃーん」


「そうだぜ貴也!お前、なんか希望言えよ!」

「貴也くん優先だよね」


クラスメートたちも頷き合う。


「えっ………ええっ?」


俺が戸惑っていると。


「はいはーいっ!貴也くんがぁ!女子はみんな水着で来てほしいっていってまーすっ」

翼がピッ、と手を挙げて発言。


「おい翼てめぇ」


「翼へんたーい」

「貴也くんはそんなこと言わないよー」

「いいぞ翼~!」



その日のクラスは、
バーベキューの話で持ちきりだった。