あれから1年。
ご主人は僕をつれて、またあの場所へ来た。
ぶわあっ!
たくさんの光が夜空に舞う。
「見ろよ蛍太郎!やっぱすげえな!」
ご主人はいつも以上の大声で僕に話しかける。
「これ、蛍って言うんだぞ。お前と同じ名前だ」
しゃがんで、僕をぐりぐり撫でて笑う。
「ワンッ!」
よくわかんないよ!
僕はご主人にそう言って、いつもみたいに突進する。
「うおっ!だからやめろって!」
そう言ってしばらく黙って。
「ふはっ、そういうとこ、ほんとあいつそっくりだよな」
僕のほっぺたをぐにーっ、と伸ばす。
「ワウ?」
ご主人は笑う。

