「もってあと1日でしょう」 俺がクラス全員を集めた次の日。 長年、結灯の担当医をしていたらしい中山先生は、泣きながら言った。 結灯の両親も、灯理も、戸塚も、俺も。 みんなが、泣き崩れた。 結灯は、もうほとんど眠っていた。 起きても、ぼんやりと視線をさ迷わせて、 どこかを見つめていた。 喉も力が入らないのか、もう『うん』とか、『ううん』とか、簡単なことしか言わない。