ポン、と俺の肩に手が置かれる。
「瑠衣は結灯ラブなんだ。許してやってくれ」
「…そうなんだ」
短髪の背の高い、少し焼けた肌の男。
「あ、そうそう貴也!
こいつは立川翼(たちかわつばさ)!
サッカー部で、サッカー超うまいんだよ!」
「サッカー……」
一瞬、思い出したくない記憶が蘇る。
「そっ!俺サッカー部!よかったら入部しろよ!
そしてこれからよろしく!
翼って呼んでいいから!俺も貴也って呼ぶし!」
ニカッ!、と白い歯を見せて笑う。
「よろしく」
「さっ!一緒にお昼食べよー!」
結灯、野沢、翼が俺の机に自分たちの机をつける。
4人で過ごした昼休みは『久しぶりに』楽しかった。