その灯火が消えるまで




「悪い!」


結灯は怒鳴った。


「幹歩くんは、あなたに傷つけられた!


大好きな女の子と!

大好きな親友から遠ざけられて!


ショックなわけないでしょう?!

おかしくなっても不思議じゃないよ!」


「………知らないわよ、そんなこと」

美津は声を小さくして呟く。


「…………っ!」

「はあっ?! なんであんたが関係ないやつのことでないてんの?!」