その灯火が消えるまで



「…………壊したのは幹歩!

私はなにもしてない!悪くないわ!」




俺は、こんなにも今ムカつくのに。

なんで、動けないんだろう。




『貴也!』

あの、大好きだった美津が、嘘だったから?


『貴也、部活行こーぜ』


俺は、自分が被害者ということを疑わずに、あいつの傷に気付けなかったから?




きっと、両方だ。