凛とした、結灯の声が響く。 「…………なに?」 低い、低い美津の声。 美津は立ち上がって、座る結灯の前に立つ。 結灯は顔を上げて、美津と目を会わせる。 「あなたには、会わせないよ」 強い意思の声ではっきりと宣言する。