「あはっ!いたことないの?彼氏!」

「ない」


美津はバカにしたように笑う。

結灯はいつも通りのにこにこ。


「はあ。ほんとに田舎はダメね。

なにそのブレザー。ださ。」

結灯の制服を指差す。


「制服はダサい。

ブスばっかり。

お店はなくて古びた茶色い家ばっかり」


信じられないような言葉が次々出てくる。



「貴也に合わない。

はやく貴也呼んでって言ってんのブス!」