その灯火が消えるまで



「えーっ!俺貴也と出なきゃいけないの~?!

ぬおおおおおおっ!」

悩む翼。


そして俺は、好機とばかりに挙手。

「はい、貴也くん」

「翼くんが参加されるようなので、俺は辞退したいと思います。

翼くんに勝てる顔も気力もやる気もありません」


「大丈夫だよ、貴也なら顔は翼より上なので心配ご無用です。

それに、1クラス最大男女二人ずつ出られるので関係ありません」

にこやかに結灯は言う。


「がんばれ貴也ーっ!」

「翼は諦めろーっ」


クラスの男子から応援される。

絶対あいつら、自分の名前出されなくてほっとしてるやつらだろ。


「はーい!貴也くんと翼くんのことは放っておいて女子いきたいと思いまーす。

みなさん推薦とか立候補ある人はどうぞー」